中学受験に向けてどこの塾に行けばいいの?
お子さんの学力向上だけでなく、中学受験を狙っているご家庭では、どこの塾に行くべきか、非常に悩んでいることと思います。我が家もそうでした。正確に言うと嫁がそうでした。私の知らぬ間に塾の資料を取り寄せ、口コミをチェックし、公開テストに出向き、通塾経路を確認しています。そして、私にも塾を見てきておくれ!と仰います。ははー。塾の比較検討させていただきますぅー。
塾の数多くないですか?正直決められませんけど。
普段よく見かけるのはNマークのカバンでお馴染みの日能研ですね。公文もメジャーどころで多くの子が通っていると聞いています。正直なところ、私はこれくらいしか知りません。四谷大塚は全国テストをやっているところですね。CMで見たことあります。早稲田アカデミーも有名ですが、何だかレベル高そうなイメージです。SAPIX?聞いたことありません。
今時はみんな中学受験するんだね
そんなレベルですけども、私の意見なんて役に立つのでしょうか。それにしても数が多すぎます。どの塾が何に強いのか、しっかり確認をした方が良さそうです。
では、ホームページで教育方針を確認していきます。
日能研
まずは日能研ですが、学びのコンセプトというものがホームページに書かれていました。
日能研の学びコンセプト「未来への学び」
成長の段階は、子ども達の「いま」。
高等教育へつながる学びは、「未来」のための学び。
子ども達自らが「いま」を「未来」へ変える。
「いま」と「未来」をつなげる。
日能研での学びは「未来」への学び。
子ども達が自分の学びを自分でつくり、育てる。学び方を学ぶ。
それは急がない方がいい。「こんなこと、考えた!」「それって、どういうこと?」「おおっ、すごい!」
仲間たちと共にやり取りをしながら。じっくりと、しっかりと育てていくことが大切であると、日能研は考えます。
成長していく子ども達が、それぞれの時期に大切にしたい学び方で学べるように。
日能研では、小学生の6年間を大きく3つに分けています。
この3つは「低学年の学び」「系統学習」「合格力を鍛える」という風に進んでいくようです。未来に向けてステップアップしていくのが見えていいですね。
さて、低学年向けのコンセプトは以下のようになっています。
低学年までの時期に、豊かなファンタジー(空想・夢想)の世界で思いっきり遊ぶことが、イマジネーション(想像力)とクリエイティビティ(創造力)を大きく育てる。だから。日能研は低学年で、この〈ファンタジー〉を大切にした豊かな学びを繰り広げています。
普通は、勉強の基礎を固めるとか言いそうなのに違うアプローチに感じます。こういうコンセプトは好きですね。でも、「低学年向け」なのでしょうが、カタカナ押しはいまいちですね。イメージだけで形を伴いにくい印象を受けます。勉強もしっかりとやっていないと保護者に怒られちゃいますから、ちゃんと考えられたカリキュラムが組まれているのでしょうけど。具体的にどのような学習でファンタジーを実現しているのか、ちょっと気になりますね。
日能研のホームページのリンクです。
早稲田アカデミー
続いて、早稲アカのコンセプトはこんな感じでした。
「本気でやる子を育てる。」
早稲田アカデミーが創業以来ずっと大切にしている教育理念です。私たちは中学受験を通して、子どもたちに「本気」になる経験をしてほしいのです。
「本気になれた経験は、これからの一生を支える。」というコメントが載っていましたが、このコンセプトとてもいいですね。やる気・本気は人生でとても大切な要素です。しかし、どうやってやる気を出させるのか気になりますね。結局、詰め込み学習みたいにならないか?なんて感じも受けます。何をして子供を本気にさせるのか?何をして目標を持たせるのか?そこがポイントでしょうか。
そして、小学3年生のページには以下のような記述がありました。
自ら「学び」に取り組み、自分で「考え」、「解決する」子を育てます
小学3年は「学び」の入口にあたる学年です。ここでいう「学び」とは、「中学受験のための学習」だけを指しているのではありません。中学、高校、大学、そして社会人になってからも続く「学び」のことです。ですから、小学3年の時期には「何を」学ぶか、身に付けるかよりも、「どのように」学ぶか、身に付けるかの方が大切なのです。
小3ジュニアコースでは、単なる反復練習や丸暗記を中心とした指導ではなく、子どもたちの興味・関心を刺激しながら、意欲を高め、可能性を広げる教育をおこなっています。
【POINT】「熱中」が「学び」の源泉
たとえば地図に興味を持った子がいつの間にか都道府県名を漢字で書けるようになるように、子どもたちは、熱中したものから多くのことを学び、吸収していきます。だからこそ早稲田アカデミーでは、子どもたちが「学び」そのものを楽しめるよう、興味・関心を引き出す授業を大切にしています。
これが早稲アカの教育方針ですね。「熱中が学びの源泉」子供たちの興味を引くものから勉強への意欲を自然に引き出していくということでしょうか。とても良いですね。このような勉強は長続きすると思います。子供たちに興味を持たせる引き出しがどのくらいあるのか、それが沢山あるから早稲アカは人気があるのでしょうね。
早稲田アカデミー小学生のホームページへのリンクです。
四谷大塚
独立自尊の、社会・世界に貢献する人財を育成する
四谷大塚は、お預かりした大事なお子さま方に、単に知識を教え込むだけでなく、本当の意味での「教育」、すなわち、教え・育て・親身に面倒を見ることで、『社会に貢献する人財』そして『世界に羽ばたくリーダー』に育成するべく、これからも日々努力を重ね、大きく進化し続けていきます。
ホームページでは企業理念がなかなか見つかりませんで、昔ながらのホームページ設計に古さを感じます。書いてあった内容にも特色はあまり感じられませんでしたね。今時にしては固い印象を受けますが、その分、しっかりやってくれそうな安心感はあります。子供が「社会に貢献する人材」・「世界に羽ばたくリーダー」になってくれると素晴らしいことですが、そのために何をするのかが合わせて書いてあってほしいものです。
と、ここで小学3年生の目標を見つけましたので掲載します。
小学3年生の目標
「知識」を選別・活用し、自ら学習する姿勢を身につけます。
中学受験に向けた小学4年生からの本格的な学習に
備えて、算数・国語の基礎学力の完全な定着を
図りながら、学習する習慣をしっかり身につけます。
やはり真面目な塾ですね。勉強のことをストレートに訴えてきています。親としては学力をつける事が大切なことですから、このアピールは効果あります。しかし、何となく淡々としていて熱意が感じられないのは何故でしょうか。早稲田アカデミーと同じ系列みたいですが。
四谷大塚のホームページへのリンクです。
SAPIX
さて、SAPIXと聞くととてもレベルが高く厳しい塾ではないかというイメージがあります。代々木ゼミナールの系列なんですね。
いっぱい考え、う〜んと感じて、たくさん表現する。
サピックスでの経験が、将来の皆さんの財産となることを願っています。
さて、企業理念はこのようになっています。
SAPIXの5文字には、子どもたちの未来への可能性がいっぱいつまっています。
「サピックス」の「SAPI」は、サピエンティア(知恵)、サピエンス(考える人)などの言葉に共通するラテン語で、“正しく考える”ということを意味します。いわゆる「コピペ(コピー&ペースト)文化」や「マニュアル人間」が氾濫している今、時代が本当に求めているのは、「正しく考える人」つまり、正しい思考力と判断力、豊かな創造力と表現力を発揮できる人間です。私たちが「SAPlX」という言葉に込めた教育理念は、まさにそうした「正しく考える人」の育成なのです。
なるほど。「正しく考える人」を育てるという方針はとても共感できます。さらに教育方針が続きます。
単なる受験勉強ではありません。サピックスでの経験は、一生の財産になります。
サピックスでは、単に受験のための知識の量のみを求めることはしません。なぜなら、中学受験で問われるのは、課題に対するものの見方や考え方、そしてそれをどのように自分の言葉で表現できるかといった、本質的な考える力と表現する力だからです。サピックスでは、自由な発想と柔軟な「思考力」、そして学んだ知識を系統立てて関連づけ、自分の言葉で適切に表現できる「記述力」をじっくり養成することに主眼を置いています。
なかなかの方針です。どのような勉強をしていくのかが見えてきます。塾の考え方をかなりしっかりと書かれているように思います。きっと先生方もこのような考え方や方針で教えてくださるのでしょう。
SAPIX小学部のホームページへのリンクです。
比較してみると・・・
大手と言われる4つの塾のホームページを回り、色々と見てきましたが、それぞれカラーがありますね。ホームページから感じられたイメージを書き出すとこんな感じです。
塾 | 私の感じたイメージ |
---|---|
日能研 | かわいい・見守り |
早稲田アカデミー | 洗練・誠実・熱意 |
四谷大塚 | 堅実・勉学 |
SAPIX | 新しい・未来・自立 |
どれが良くてどれが悪いというものではありませんが、ホームページは各塾が自分の塾をアピールするために、レイアウトから写真から文章から何から何まで作り込んでいる場所です。見に来た人にどれだけ分かりやすく伝えるか、サイト内を分かりやすく見てもらうか、どんな印象を持ってもらえるか、そんな目線で見てみると企業の姿勢がみられるのかな、と思います。ぜひ、ご自身で覗いてみることをお勧めします。
皆に同じように選択肢が与えられているので、お子さんに合うカラーを見つけられると良いですね。
塾それぞれに個性があるね。
家から塾までの距離や交通手段、帰宅時間や習い事、パズルのようにぐちゃぐちゃになりそうですが、うまくピースがはまることを願います。もちろん入塾テストなど難しいと聞いていますが・・・。
さて、我が家はどうなるかな?
ところで、勉強をするに当たって、色々な参考書や問題集って気になりますよね。我が家も色々と見ているのですが、良さそうな物がありました。下にリンクをいくつか載せておきますが、ドラえもんシリーズはお子さんも読みやすく、良いと思いました。又の機会にご紹介したいと思います〜。
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