さて、LED配線は前回作りましたが、AWDインプレッサの場合、ヘッドライトもテールランプもLEDを設置する穴が開いていません。LED電飾を作るのと同時にこれらの加工をする事が必要になってきます。よくこの状態で純正のライトユニットを売っているものだと感心します・・・。しかし、その加工を含めてユーザーは楽しんでいるのだろうと想像します。私もその世界に足を踏み入れてみたいと思います。
LED電飾、ヘッドライトはどうするか
LEDを通す穴を開けようと思いますが、そのままでは作業がやりにくいので、シャーシーからライト部分を外します。
ヘッドライトは表面の透明のカバーと中の黒やシルバーに着色された部品から構成されています。これらの部品はシャーシーに差し込まれて、その差し込んだ部分を溶かして固定しているようでした。そこはカッターでちょいちょいと削ってやることで引き抜けるようになります。また、写真にもありますが、一部は光硬化パテなるもので固定されているようです。こちらもカッターで切り込みを入れるなどして綺麗に剥がしました。
この外した部品にドリルで孔を開けます。そこそこ大きなドリルしか持っていないのですが、2mmの刃を付けて孔を開けていきます。ヘッドライト部はうまいこと凹んでいて、ドリルの刃が暴れること無く、比較的きれいに孔を開ける事ができました。
テールランプの加工作業は細かいです
テールランプ部は実車では細かなランプがたくさん配置されています。外したパーツを見ても確かにそのようなデザインになっています。これをそのまま再現するのは困難ですので、私は以下のような方針にしました。
・中央にオレンジランプ、孔を開ける
・周囲に赤ランプ、コの字型に孔を開ける
・表面のデザインも再現する
これらの作業をするのに大きなドリルでは到底実現できません。これまでも細かな作業をする際に何かいいものはないかな?と思ったこともありましたが、今回、リューターを購入することにしました。浦和工業の「マイクログラインダーHD10」です。こちらにはビットが1本入っていますが、合わせて先端ビットの4本セット「刀TOOLS HDB-SET」も買いました。買うときはサイズが分からず取り付けができるのが少し不安でしたが、軸経φ2.24mmで同じサイズでした。今回の作業ではこちらに入っていた先の尖った円錐型ビットだけを使いました。
このリューターですが、端から単3電池を2本入れて使います。スイッチがこの端部に付いているのですが、使いながらON/OFFをするときに持ち替えないといけないのがちょっと不便かもしれません。でも、ホビーユースなので許容範囲だと思います。
既に中央の穴は開けてしまっていますが、写真右はコの字も加工した状態です。コの字に加工する部分は沢山のライトが配置されているデザインになっていました。この部分は再現しようと思い、加工前に型取りくんで型を取っておきました。コの字加工の上部ですが、ここには本体に接続するための細長い突起が付いており、あまり内側までは加工ができませんでした。そのため、せめて光が回るように表面だけ斜めに削っています。
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次の写真は型に加工したパーツを戻して、プラリペアで樹脂を流し込んだところです。赤色に光らせる部分だけ樹脂を入れましたが、中央のオレンジ部分にも入れても良かったかもしれません。ここで樹脂を厚く入れすぎると取り付ける際に、本体に密着しなくなりますので、薄めに流すのがポイントです。薄めにしたつもりでしたが、結局カッターで削ぎ落としたりしました。
シャーシー側にも加工が必要です。わかりにくいですが、車体隅にオレンジライト用の穴と、赤ランプ用のコの字(コというよりはL型に近いですが)部分の2箇所の加工をしています。
パーツが完成しましたので、シャーシーに取り付けます。シャーシー外側から加工したパーツを差し込みさらに表面の透明パーツも重ねるように差し込みます。次にシャーシー内側から光硬化パテをグチャッと出しまして固定します。蛍光灯などでも1分から2分で固まるのですが、これとても便利です!ある程度固まってからは綺麗に剥がれますし、このような物があるとは知りませんでした。色々なところで活躍してくれそうな気がします。
LEDを加工した穴に差し込み適切な位置で配線を固定していきます。私は普通のビニールテープで固定しました。
この光硬化パテですが黒いビニール袋に入っていました。光を遮断しているんですね。保管するときには同じように袋に入れようと思います。
配線も完成です。LEDがちゃんと点灯するかを確認しながら作業を進めましょう。万が一、完成後に点かないなんて事になると、精神的ダメージが大きいですからね。
そんなこんなで完成です!リアの赤ランプは表面実装タイプでは無く、3mmや5mmのLEDでも良いかもしれません。写真のように赤LED自体が点光源のように見えてしまっていますが、光源を大きくするかもう少し離してあげれば全体が赤く光っている感じにできると思います。
改良の余地は色々とありそうですが、初めてにしては上手くできたのではないかと思います。いかがでしょうか。
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