毎度、人使いの荒い?ご主人様よりお達しが来ました。
明日なんだけど、ここに行ってくれない?予約したから。
え?明日?予約?どこ?
広尾学園。私行ったことあるんだけど、あなたも見てきて!
(え?行った事あるのに?しかし、ここは事なかれ主義で・・・)
ははー、行かせていただきますぅ。
という訳で、いつものことですが、自称学校見学予約偏差値70(なんだそりゃ?)の嫁からの勅使により、広尾学園に行くことになりました。
あの広尾学園ですよね?
最近では、有名人のお子さんの受験密着をテレビで放送したこともあり、色んな意味で有名になった感もありますが、あの広尾学園です!
沿革を見てみますと、1918年に100円札でお馴染みの?板垣退助とその夫人絹子さんを中心に順心女学院を設立したことがスタートとのことで、女子校だったんですね。2006年には文部科学省のSELHi(スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール)指定校となり、2007年には現在の「広尾学園中学校・高等学校」に改称、共学校になっています。2018年には創立100周年を迎えた伝統ある学校です。
入試結果報告会
さて、最寄りの広尾駅からは歩いて2分。駅を出るとすぐにガラス貼りのビルが見えてきます。本当に近くてこれは通学には楽ちんだな〜、という印象。開催時間の10分前くらいに到着したのですが、大きな体育館の中には既に大勢の人が着席されていました。
実は入試結果報告会だということを理解せずに(聞かされずに)出向いたもので、「え?この人数で学校見学するの?」という驚きを感じてましたが、後ろの方に着席するとまもなく報告会が始まりました。
2022年度の入試の教科別の傾向や分析、問題例、来年度の入試に向けての対策などのお話がありました。合否を分けた教科は算数で受験者平均点と合格者平均点との差が15点ほどあるとのことでした。やはり中学校受験の肝は算数なんですね。実質倍率は3.5倍で、第1回と第3回は4倍以上だったそうです。
また、合格者からのアドバイスも紹介され、「朝起きたら基礎問題に取り組む」「寝る前に暗記を怠らない」「まとめノートを作る」など体験に基づいたものや、「人生の教養としての勉強であることを忘れてはならない」という中学生とは思えないコメントもありました。さすが広尾学園ですね
国語;約70%の正答率が必要。漢字などはその字の持つ意味まで理解することが望ましく、類推して正答を導く力も必要とのこと。評論問題では、どのようなアプローチで正解を導いたのか論理的な思考が試されます。
算数;合否を分けたのが算数。基礎学力を確認する問題が70点分あり、応用問題でどれだけ上乗せできるかが勝負の分かれ目のようです。とはいえ、標準レベルの問題が正答できれば、受験者平均点が取れるので、やはり基本を抑えることは重要です。図形問題なども論理的な思考があれば解ける問題だと思いました。
理科;問題構成が変わったそうで、受験生は戸惑ったかもしれないとのこと。少なくとも50%以上は必要で、できれば60%以上あると安心。データを読み解いて複合的に解答をするような問題もあり、複数の情報を整理して理解する力が必要。しかし、結局のところ基本を理解てできているかというところに帰着します。
社会;60%以上の正答が必要。基本知識の定着が問われます。学ぶタイミングが遅いということもあり、公民は最も差がつく分野だそうです。問題の難易度が高く平均点は下がったとのことでした。合格者のコメントでは、ニュース番組を見たり、文章を書く練習をすると良いというものがありました。
一緒に行った娘は、合格率何%だとか進学実績が、といった話題には全く興味がなく、渡された資料にあった問題を見て、1人でふむふむと納得していました。果たして解けていたのでしょうか???(もちろん解けていたよね!)
生徒によるコース紹介
その後、生徒によるコース紹介がありました。コースは中学校では4つに分かれており、高校では3つに集約されるそうです。生徒さんのプレゼンから気になったコメントを簡単にまとめました。
・本科
・医進・サイエンス
・インターナショナルコース(アドバンストAG、スタンダードSG)
本科:バランスの良い学習
「週一回の理科実験、週三回のネイティブレッスン、ICT教育」などが特徴。可能性を狭めることなくさまざまな進路への道があるとお話しされていました。難関大学進学を目指すにはこのコースになります。
医進・サイエンス:研究活動
ラボが3つあり「生物、環境化学、現象数理」といったことを学んでいるようです。大学の研究室みたいですね。3月には研究成果報告会があり研究成果を学園内外に発信しているそうです。産学連携にも取り組んでいるのが特徴とのこと。研究者マインドを教育されているコースです。
インターナショナルSG:英語に触れる
入学時に英語力はほぼ必要ない、とのこと。ある意味安心感があります・・・。週に14.5時間英語に触れる授業があり、英語が堪能なAGの人達と過ごすことも多く、英語力が身についていくそうです。何かに挑戦しやすい風土とのことでした。
インターナショナルAG:DIVERSITY
圧巻はこのAGの説明をされた生徒さん。ほぼネイティブでした。学園としてはこのように英語に強い人材を育てているということをアピールしたいという事が明確でした。34コマ中22コマは英語で授業が行われるそうで、ディスカッション、プレゼンが多いとのこと。多様性は大事なキーワードですね。
発表された生徒のみなさんは、しっかり準備してプレゼンされていました。今時の中学生はしっかりしていて感心しました。
学校見学会も実施されました
一通りのプログラムが終わると、希望者は学校見学ができるとのこと。あー、私的にはこれがメインだったんですけどね。前列から順にご案内とのことで、到着が遅れたためにちょっと待つことに。
比較的あっさりとした見学で、あまり多くを案内された印象はありませんでした。ラボにはドラフトチャンバーもあり、研究設備としては十分な印象。図書室は蔵書35000冊とのことでしたが、数の割に開架書庫が少ない感じでした。
隣には自習にも使っているというエリアがありましたが、衝立のある机が並べられてて、普段は勉強している生徒で一杯なのだろうと想像します。案内はありませんでしたが、いわゆる地上の校庭はなく屋上にグラウンドが見えました。都心の学校ですねー。
また、こちらも紹介はなかったのですが、中庭には校章のモチーフにもなっている欅の木があり、学園のシンボルなのだろうと思います。
正直、学校見学は期待ほどではなく少々残念な印象。ここはもっと学園として何を紹介したいのかを明確にしてほしいと思いました。また、説明をされる方によって案内する場所にも差がありました。大勢を案内するとなると難しいことは理解できますので、可能な範囲で改善を望みたいところです。
広尾学園に伺ってみて
有名なだけのことはあり、立地もよく設備も整っていて素晴らしい学校ですね。優秀な生徒さんも多いのだろうと思いました。頂いたパンフレットを見ても勉強や英語のイメージが強く、後々の進路を考える上ではしっかりとした勉強をして頂けると思います。
もう少し、学校行事や生徒間の交流、街とのつながり、イベント・行事での活気といった面も聞いてみたいと思いました。
ご興味のある方はホームページをご参照くださいませ。
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